--.--.-- *--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[EDIT] [TOP]

2009.08.02 *Sun

私小説

こちらも読んでみたかった水村美苗さんという方の小説。
アメリカ東部の陰鬱な冬、アメリカ人でもなく、日本人としてのアイデンティティも遠くなりつつある二人の日本人姉妹の会話が中心に物語が進みます。

私小説―from left to right (ちくま文庫)
(2009/03/10)
水村 美苗

私小説―from left to right (ちくま文庫)

水村さんは私より10歳ほど年上かと思います。
彼女の過ごしたアメリカは10年から20年前に渡るのでしょうか。
アメリカに憧れた両親に連れられ移住した彼女の感じる孤独感・喪失感は私にもその片鱗を感じることのできるものです。“東洋人・有色人種の一人”以上の個性を認めてもらえないことに対する彼女の正直な心情は私の気持ちの暗部を代弁するものでもありました。また、異邦人としての彼女が感じるアメリカの変貌も共感できるものでした。

今の日本でアメリカに憧れる若者はもういないと思いますが、私の世代だと未だに”アメリカを信仰”している人がいて、話していると間にベールがあるような苛立ちを感じます。

日系三・四世の登場人物が本国の日本人を指してこう言います。

”The Japanese are incredibly naive.”
”こちらの人間からどう見られているか知らないということは、どれほど威厳のないことか”

アメリカ社会で生きる日系人が感じる宿命的な人種の壁。

彼女と姉を周囲から隔てる孤独。二人の関係を”大人になったというのに、姉妹という以上に親密な人間関係を結ぶことのできなかった二人の異邦人”とも形容するところも共感。

こちらもアメリカ好きのあなたに読んでいただきたい1冊です。
COMMENT : 2  [EDIT] [TOP]

COMMENT

読みました
下の↓『やがて哀しき外国語』読んでみたいです。
こちらの『私小説』は、出版された当時に図書館で借りて読み、懐かしいなと思うと同時に、読み返したいと思いました。
異邦人として海外に長く住み、ふたつの国や文化や言語の間に暮らす人って、割り切ってその土地に根を張れる人と、狭間で違和感を抱いてしまう人に、分かれてしまうのかな。
でも、後者からは優れた文学小説が生まれたりしますよね。
2009/08/03(月) 04:06:05 | URL | Chaky #.wwtIBKQ [Edit
☆Chakyさんへ
私小説読まれたのですね!
外国で暮らす人にはよく知られた小説なのかしら。
ご存じだったなんて嬉しいです。

自分が現実に感じる微妙な感情が上手に文章になっていてとても楽しめました。
12歳で移住して、英語が口をついて出てしまう筆者がそれでも感じる異邦人としての気持ち。
人間が背負う文化って根深いんですね。

どこでどう折り合いをつけるか、個人個人の一生をかけた仕事になるのだと思いました。
2009/08/04(火) 07:21:05 | URL | Chakyさんへ #- [Edit

Comment Form


秘密にする
 


▼PR▼



べんりサイト 映画

ユナイテッド・シネマ 最新映画を自動更新でご紹介!

オンラインでチケットが買える!

ユナイテッド・シネマ映画チケット&会員登録アフィリエイト



べんりサイト 本

ブックオフオンライン

TSUTAYA online



記事検索









Ranking

    ブログランキング・にほんブログ村へ 人気ブログランキングへ



Auther

Alice

Author:Alice
のんびり気に入った映画と本の紹介をしています。
管理人の主に日記ブログはこちら。
「茜色の空ととうもろこし畑」



I articled

過去に記事にしたもの

by amazon











☆PR☆



Copyright © Alice's Wonder World All Rights Reserved.
Images from ふるるか ・・・ Designed by サリイ ・・・ 
Related Posts with Thumbnails
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。